IT業界を目指すとき、多くの人が最初に迷うのが「資格は取るべきか」という問題です。ネット上には「資格は必須」という声と「資格は意味がない」という声が入り混じっていて、余計に混乱してしまいます。この記事では、IT資格を取るメリットとデメリットを、良い面だけでなく正直に両方書きます。そのうえで、未経験者に人気の「インフラエンジニア」を具体例にして、資格が実際どう役立つのかを見ていきましょう。全体で10分ほど、前半で説明を読み(目安3分)、中盤で実際の求人を使って確かめ(目安5分)、後半で振り返ります(目安2分)。
IT資格を取るメリット(目安1.5分)
まず良い面です。ひとつめは、知識を体系的に学べることです。独学だと知識が偏りがちですが、資格の試験範囲に沿って学ぶと、必要な基礎を抜け漏れなく押さえられます。ふたつめは、客観的な証明になることです。未経験者の場合、スキルを示す材料が乏しいため、「基礎知識があり、自分で学習を進められる人」という証明として資格が書類選考で効いてきます。みっつめは、学習の習慣と自信がつくことです。ひとつ資格を取り切った経験は、次の学習への弾みになります。企業によっては資格手当が付く場合もあります。
IT資格を取るデメリット(目安1分)
次に、あまり語られない正直な面です。最大の注意点は、資格だけでは転職は難しいということです。採用側が本当に見たいのは「手を動かせるか」なので、資格に加えて簡単な成果物(ポートフォリオ)があると強くなります。また、取得には時間とお金がかかります。さらに、資格の知識と実務スキルは別物で、合格しても現場ですぐ通用するわけではありません。加えて、試験内容は改定されます。たとえばITパスポートや基本情報技術者などの情報処理技術者試験は2026〜2027年に刷新が予定されており、古い教材で学ぶと的外れになる恐れがあります。受験前には必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
具体例: インフラエンジニアってどんな仕事?(目安0.5分)
資格の効き方は、目指す職種によって変わります。ここでは未経験からの人気職種、インフラエンジニアを例に見てみましょう。インフラエンジニアとは、サーバー・ネットワーク・クラウドといった「ITサービスが止まらないための土台」を設計・構築・運用・保守する仕事です。人手不足のため未経験でも入りやすく、運用・監視から始めて、構築、設計、クラウドへと工程を上げていくのが王道キャリアです。平均年収は調査によって幅がありますが、おおむね480〜520万円前後とされ、日本の平均より高めです。この分野では、ネットワークのCCNA、LinuxのLinuC、クラウドのAWS認定といった資格が学習の道しるべとして評価されます。仕事の雰囲気を一瞬だけ味わうなら、次のコマンドで通信の疎通確認を体験できます。
# 指定した相手と通信できるか確認する(インフラの基本作業のひとつ)
ping google.com
応答が返ってくれば、あなたの端末とGoogleのサーバーがネットワークでつながっている証拠です。
【実践】資格が「必須」か「歓迎」かを求人で確かめよう(目安5分)
ここからは手を動かします。「資格は必要か」を人の意見ではなく、実際の求人で確かめてみましょう。求人サイトで「インフラエンジニア 未経験」と検索し、気になる求人を1件開いてください。そして、以下をメモします。
【求人チェックシート】
① 資格の扱い: 必須 / 歓迎(尚可) / 記載なし のどれか
② 具体的に挙がっている資格名:
例) CCNA、LinuC、AWS認定 など
③ 資格以外に求められていること:
例) 学習意欲、コミュニケーション、簡単な成果物 など
多くの未経験可の求人では、資格は「必須」ではなく「歓迎」として書かれているはずです。ここから分かるのは、資格は合格を証明する切符というより、意欲と基礎を示す「加点材料」だということです。あわせて、あなたが資格を取る目的(なぜ取るのか、取って何をしたいのか)も一言書き出しておくと、学習の軸がぶれません。
よくある疑問・つまずきポイント
**資格がないと転職できませんか?**
そんなことはありません。ただし未経験の場合、資格があると書類選考で有利になりやすいのは事実です。資格と小さな成果物をセットにするのが効果的です。
**どの資格から取ればいいですか?**
目指す方向で変わります。インフラなら基礎としてCCNAやLinuC、クラウドならAWSの入門資格が定番です。まだ方向が決まっていなければ、汎用的な基本情報技術者から始める人が多いです。
**資格を取ってから転職活動をすべきですか?**
並行がおすすめです。「取得後に活動開始」だと遅くなりがちなので、学習中でも応募し、面接で学んでいる内容を語る方が現実的です。
まとめ(目安2分)
今回は、IT資格のメリットとデメリットを正直にお伝えし、インフラエンジニアを例に資格の実際の効き方を見てきました。ポイントは、資格は「合格すれば転職できる切符」ではなく、意欲と基礎を示す「加点材料」だということです。先ほどの求人チェックシートで、あなたの志望分野では資格がどう扱われているかが見えたはずです。
次に読むなら、あなたが気になった資格そのものの学び方をまとめた記事がおすすめです。まずは求人を1件見て、現実を知るところから始めてみましょう。明日は具体的な資格の勉強法を、また別の記事で紹介します。

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